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太平洋上の台風(地球/母なる星: 小学館より) |
この大震災を私たちは、どのように理解したらよいのでしょうか?
ある方は天罰だと言い、また物質主義に陥っている日本人への警告だ、という方もいます。
内村鑑三(Wikipediaより:日本人のキリスト教思想家・文学者・伝道者・聖書学者。福音主義信仰と時事社会批判に基づく日本独自のいわゆる無教会主義を唱えた)は、88年前の関東大震災を体験した際、このように書き残しています。
私は、納得したところがあるので、お読み下さい。
「地震は地質学の原理に従い説明できるので、正義も道徳もありません。東京市民が勤勉で温厚で謙遜な聖人であっても、地震は起こるべくして起こるでしょう。
しかし、天災の出来事はこれに会う人によって、恩恵にも刑罰にもなるのです。そして、震災前の東京市は著しく堕落していたので、今回の出来事は天罰と感じる事もできるのです。」
「江戸時代から300年間掛かって築かれてきた文明が、一夜にして滅亡したのである。これは確かにカタストロフィー(激変)であり、これが善か悪かは未だ判明しないが、何れにしろ日本国の歴史に新紀元が開かれたのである。」
この時と比較し、今回の震災はさらに広汎で大被害です。このような地震・台風・火山噴火などの天災が絶えない日本で、私たちが生きていくことはたいへんな忍耐と知力を必要とします。と同時に、天地を造られた創造主に対する「謙虚さ」が(「天罰」を受けないためにも)、何よりも必要ではないか、と思わされるのです。
そうでなければ・・・私たちは「人災」を招き、「天からの恵み:天恵」を受けることができません。
欲張りすぎてはいなかったか、いたわりの心を失ってはいなかったか、忙しすぎてはいなかったか・・・
この風土に適した摂理ある生き方が、今、再び問われているのです。
私自身もこれまでの価値観や生活スタイルを変えていこうと思っています。
この災害はたいへん悲惨な状況ですが、私は、日本がこれを機会に生まれ変わり、今後「ゆるやかで謙遜な国」に発展していくことを期待したいものです。
「希望」。
この震災を乗り切って、これから日本は、素晴らしい国に変貌すると、私は信じています。
これは聖書にある預言ですが、私には今の日本と重なってイメージできるのです。(日本がエデンの園のようになる。何とすばらしい!)
そのとき人々は、『荒れ果てていたこの土地がエデンの園のようになった。荒れ果て破壊されて廃虚となった町々が、城壁のある人の住む町になった』と言う。 旧約聖書:エゼキエル書 36章:35節