リタイア・ライフ:NPOや会社をつくる
「NPOは失敗でした」と、
Iさんは語りはじめました。
Iさんは語りはじめました。
教会で社会貢献活動のNPO(特定非営利活動法人)をつくろうとしたのですが、お金が絡む活動を教会内で実現することは難しかったのです。
クリスチャンとして社会に貢献する必要を感じていたIさんは、
その後さらに新しい提案をします。
それは・・・
社会貢献活動の実践者を講師として招く勉強会を、教会で毎月2回開催することでした。
2年半学んだ後にその効果が現れて、
教会関係の老人福祉施設に有能な施設長を送り込み、
資金援助の後援会も創設し、運営に拍車が掛かったとのことでした。
リタイア後のNPOづくりの失敗にめげず、
Iさんは個人でコンサルタント会社を創設しました。
彼はサラリーマン時代・・・
勤めていた会社内に、
いくつものベンチャー企業を立ち上げる経験をしてきました。
いくつものベンチャー企業を立ち上げる経験をしてきました。
設立した会社は、その経験を生かし、ベンチャーの立ち上げを支援するものですが、利益はすぐには出ませんでした。
「長い目での支援が、
設立5年目より黒字をもたらし、今では少しは献金できるようになりました」と、Iさんは嬉しそうに語りました。
設立5年目より黒字をもたらし、今では少しは献金できるようになりました」と、Iさんは嬉しそうに語りました。
「リタイア後にセニア・サービスセンターを開設して12年になります」と、
Eさんは話しはじめました。
このNPO法人を設立した理由は、第一に自営業で事業を展開してきた61歳、
息子さんにそれを譲った途端に大きな喪失感を感じたこと。
第二に、当時88歳の自分の母親が言うには「長生きをしすぎた」とか、知人の看護師から多くのお年寄りが「自分のような役立たずは早く死にたい」と言うのを聞いたこと、
また気付いてみると、引きこもりや家庭内暴力など様々な問題があり、
その根底には自分が生きている価値がないという「存在不安」があることに気付いたことでした。
Eさんは現役時代、13年間「電話相談ボランティア」をしていた体験が役だって、何人かの友人ができこのNPO法人を設立できました。
これまで公的な支援も得られて順調に事業が展開してきましたが、
「10年を越えてそろそろ新しい試みも必要かな」と語るEさんです。
二人の共通するところは、過去の経験を生かすこと、
そしていくつになっても夢を持ち続けチャレンジする事を忘れないこと、
でした。
「わたしは、わたしの霊をすべての人に注ぐ。
あなたがたの息子や娘は預言し、年寄りは夢を見、若い男は幻を見る。」
( ヨエル書 2:28 )
あなたがたの息子や娘は預言し、年寄りは夢を見、若い男は幻を見る。」
( ヨエル書 2:28 )