定年後の宝さがしの旅は・・・「有終の美をめざす旅」です。
有終の美とは、死を迎えた時に、自分が歩んできた人生に満足し、身近な方々に「ありがとう」と感謝のことばが言えることだと思います。
旅には出会いがあり感動があり別れがありますが、死という別れは誰にでもいつかは確実にやってきます。
「死を目前にした時、ほとんどの人に後悔が残るのだ」と1000人以上の死を見届けてきた大津秀一医師は言います。著書で後悔する項目を25あげていますが、後悔しない人は、人生の終わりを意識して早くから充実した生き方をしてきたのだそうです。
実は私自身過去を振り返ると・・・
「あの時にはあるいはあの人にはこうしておけば良かった」と悔やむことが
いろいろ出てきます。
今取り返すことができるならばするのですが、できないことの方がたくさんあります。そのようなどうしようもない時は、心から悔い改めて、神さまに赦して頂
くようにしています。
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アンリ・マチス
南仏のヴァンスにあるロザリオ礼拝堂から |
結局大事なことは・・・
天地創造の神が存在することと死後の世界があることを信じることです。
死はこの世から次の世(神の国)への旅立ちです。
有終の美をめざすためには過去を振り返り、失態を清算し、問題のあった他者と和解し、神から与えられた賜物を使い切ることによって、この世の富を順次天に置き換えていくことが求められます。
これまで事例にあげた方々は・・・
第1に、過去と決別し、新しい居場所を見つけました。
第2に、自分ができる好きなことを見つけました。
第3に、共に生きる家族や仲間を見つけ励まし合いました。
第4に、夢やビジョンをもって常にチャレンジし続けました。
そして個人的な興味に留まらず、使命をいだいて弱者や社会に貢献してきまし
た。
・・・そこにはキリストの愛があり、他人に幸せを提供する姿がありました。
さまざまな困難を乗り越えてきたあなたは、最高の人生を歩んでいます。
これからも与えられた命を大切に、日々喜び感謝しつつ、「宝さがしの旅」を続けていきましょう。
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礼拝堂のためのスケッチ
イエスの十字架 |
「自分の宝を地上にたくわえるのはやめなさい。
そこでは虫とさびで、きず物になり、また盗人が穴をあけて盗みます。
自分の宝は、天にたくわえなさい。
そこでは、虫もさびもつかず、盗人が穴をあけて盗むこともありません」
(マタイ 6:19〜20)