2011年10月20日木曜日

 ライフデザイン:リタイアの生き方(6)

リタイア・ライフ:病を越えて

『神様〜助けて下さい!』
と、
Nさんは死の恐怖に襲われ大声で叫びました。
八ヶ岳の標高1,800メートル・マイナス13度。
心筋梗塞でした。
単独登山でしたが担ぎ助けられ救急病院へ。

九死に一生を得たNさんは・・・
「神様に生かされた自分の技術力をもって役立てたい
と思い立ちました。

IT企業のソフトウェア専門家としての経験を活用し、制作したのは電子書籍「こんなときにバイブル」。
彼の思いは《世界のベストセラーである聖書をたくさんの人に安く提供したい、というものでした。

 私財を投入し背水の陣ではじめましたが、得意のパソコン技術を駆使しても、その開発には困難を極めました。
二種類の翻訳聖書の入力文字数は実に3,418,000字、加えて品質チェック作業も膨大でした。

その開発中に、得意分野をもった「カレブの会」のメンバー4人が、外部折衝・キーワード検索の聖書選別・品質管理・広報・デザインなどで協力したのです。
神様に癒された喜びで取り組んだ1年後、完成に漕ぎ着けました。

CDを手にしたNさんはこう語りました。

「これは奇跡です!」

雲の上から


 『うつが突然やってきました!』
             と、Sさんは話しはじめました。
40年間テレビ番組の制作をしてきた彼は、ディレクターとして猛烈に働いてきました。
60歳でリタイアし、同じ会社に継続勤務していた2年後、撮影中に手が震えるようになり体重が減り朝起きられなくなったのです。

医者からは「今までのような忙しい生き方は変えなさいと言われ、知人からは「全部ゼロにしてもう一度人生を考えたほうがいい」とアドバイスされ、
休職中いろいろ悩んだと言います。

牧師と友人の祈り、そして「大丈夫!何とかなる」
言ってくれた
妻の励ましがあって、徐々に元気を取り戻していきました。

 回復後、1線を退くことを決意。
「今の自分に見合った仕事をすればいい」と独立。フリーの仕事は厳しいにも関わらず、「やっと人並みの生活ができるようになったのね」と語る妻のことばに、今は
平安な日々を送っています。

 病を体験した二人は

「リタイア生活は充実していて楽しい!」
と語ります。

アドバイスは
1に働きすぎないこと。
2に神様から与えられた命と家族を大切に。
3に人の声を聞ける謙遜さを身につけること、
でした。


「わがたましいよ。主をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れ るな。」 (詩篇 103:2 )


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