愛すること 信ずること
三浦 綾子さんが結婚した頃の作品
古典というよりロングセラー
1967年初/新書版は1972年出版 |
結婚に何がほんとうに必要なのか?
わたしはわたし自身の結婚をかえりみて、
今、つくづくと思う。
愛されるにふさわしい何ひとつを持っていなかったわたしを
待っていた三浦(夫)の愛は・・・
単なる男女の愛ではない。
真の愛というものは
愛するにふさわしいものを愛するのではなく
だれからもかえりみられない価値なきものを
愛することではないか!
わたしのさまざまな恋愛も
体の弱さも
人間的な弱さも
すべてをゆるして受け入れてくれたこの三浦の愛こそ
愛といえるのではないか!
結婚するとは
その人の過去も未来も
ゆるし受け入れる覚悟がなくてはできないことだと
わたしはつくづく感じ入って
彼と結婚した。
が、
彼に報ゆる良妻になれなかったことは
この書をごらんくだされば
おわかりいただけよう。
「まえがき」から
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