2022年3月6日日曜日

 ライフデザイン:旧約聖書を読む

 伝道者の書

著者は・・・伝統的な解釈に従えば
賢者と讃えられたソロモン王です。

人生の意義と全生涯にわたって
幸福を得るために必要な行いについて
論理的かつ哲学的な探求を実践していたとされています。


その結果
一般的に幸福をもたらすとされる
知恵・正義・異性・家族・財産・信仰といったものは
むしろ相応しくなく
これらのものは絶対的な満足感をもたらすどころか
逆に欲望を増長させるに過ぎないと
結論づけています。






ソロモン王が

人生に秘められた真の意義と人間を幸福に導く生き方について
熟考しているとき・・・
ついに極意を得るに至ります。


それを言葉にしたのが
12章13節すべてに耳を傾けて得た結論。

「神を畏れ、その戒めを守れ。これこそ人間のすべて。


さて

伝道者の書
の中から私が気になった文章を
これから一章一節づつ取りあげていきます。
あなたがこれを読んで興味をもったら
ぜひ全章を読んで下さい。



☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆



第1章

2節:空の空。伝道者は言う。
空の空。すべては空。


第2章

13節: 私は見た。
光が闇にまさっているように、知恵は愚かさにまさっていることを。


第3

12-13節: 私は知った。

人は生きている間に喜び楽しむほか 何も良いことがないのを。
また、
人がみな食べたり飲んだりして
すべての労苦の中に幸せを見出すことも
神の賜物であることを。


第4

9節:二人は一人よりもまさっている。
二人の労苦には、良い報いがあるからだ。


第5

19-20節:実に神は
すべての人間に富と財を与えてこれを楽しむことを許し
各自が受ける分を受けて自分の労苦を喜ぶようにされた。
これこそが神の賜物である。
こういう人は、
自分の生涯のことをあれこれ思い返さない。
神が彼の心を喜びで満たされるからだ。





第6

11節: 多く語れば それだけ空しさを増す。
それは 人にとって何の益になるだろうか。


第7

16-18節 あなたは正しすぎてはならない。
自分を知恵のありすぎる者としてはならない。
なぜ あなたは自分を滅ぼそうとするのか。

あなたは悪すぎてはいけない。
愚かであってはいけない。
時が来ないのに なぜ死のうとするのか。
一つをつかみ もう一つを手放さないのがよい。
神を恐れる者は この両方を持って出て行く。


第8

16-17節: 私が昼も夜も眠らずに知恵を知り
地上で行われる人の営みを見ようと心に決めたとき
 すべては神のみわざであることが分かった。
人は日の下で行われるみわざを見極めることはできない。
人は労苦して探し求めても 見出すことはない。
知恵のある者が知っていると思っても 見極めることはできない。


第9

9節:あなたの空しい人生の間
あなたの愛する妻と生活を楽しむがよい。
彼女は あなたの空しい日々の間、
日の下であなたに与えられた者だ。
それが 生きている間に
日の下でする労苦から受けるあなたの分なのだ。





第10

14節: 愚か者はよくしゃべる。
人はこれから起こることを知らない。
これから後に起こることを
だれが彼に告げることができるだろうか。


第11

9-10節: 若い男よ  若いうちに楽しめ。
若い日に あなたの心を喜ばせよ。
あなたは 自分の思う道を、
また 自分の目の見るとおりに歩め。
しかし
神がこれらすべてのことにおいて
あなたをさばきに連れて行くことを知っておけ。
あなたの心から苛立ちを除け。
あなたのからだから痛みを取り去れ。
若さも青春も空しいからだ。


第12

13-14節: 結局のところ
もうすべてが聞かされていることだ。
神を恐れよ。
神の命令を守れ。
これが人間にとってすべてである。
神は
善であれ悪であれ
あらゆる隠れたことについて
すべてのわざをさばかれるからである。






さて・・・
あなたの気になったことばは ありましたか?







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