リタイヤしている60〜80歳代の方々は、
高度成長の波に乗って、ニクソンショックやオイルショックを乗り越え、
明日は良くなることを信じ、懸命に働いてきました。
荒廃した戦後の何もないころ・・・
80代がどこに社会のレールを敷くかを模索し、
70代がその決められたところに実際にレールを敷き、
60代はそのレールの上に電車を走らせると言う図式で、
それぞれの人生が展開してきました。
その努力の結果・・・
日本は世界第2位の経済大国になり、私たちは豊かになりました。
夢だった電器製品や車、そしてマイホームも手に入れました。
アメリカ流の家庭をモデルに、伝統に縛られない核家族を築いてきました。
そこで夫は猛烈社員として夜遅くまで働き、
妻は専業主婦となって家事や子育てに専念、という分業体制が確立したのです。
これは一見聖書的な役割分担にみえますが、
夫は仕事を最優先して家族のリーダーシップを放棄し、
家庭のことは妻に任せて家族のことを顧みることなく、
非聖書的な生き方をしてきたのです。
その結果・・・
大切なものを失ったことに気付かされたのはリタイヤ後でした。
そのような夫婦は、
今更心が通じ合う会話が望めない関係になってしまったのです。
リタイヤ後の先に見えるものは「老い」と「介護」と「死」です。
そのために三つの備えが必要です。
まず「身体の老い」ですが、通常夫の方が妻より早くやってきます。
その対策として、老々介護か家族による世話か公的介護か老人ホームに入るか検討しておくことです。
次に「精神の衰え」に対して、自分の人生の使命を再確認することです。
もうひとつは・・・
聖書から「魂の行き所」である天国への希望を見出しておくことです。
最後に・・・
夫婦関係再構築のための三つの方策です。
第1に、夫婦が過去の失望を忘れ、互いに赦し合い、これからの関係を最良のものにしようと決心すること。
第2に、感情や喜びや悩みなどを正直に話すことができるように特に夫は努めること。
第3に、より深い友情を育てあい成長を目指して、キリストと共に霊的な旅路をはじめることです。
そうすれば、限りない神さまの祝福を受けることでしょう。
「あなたがたは深い同情心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身に着けなさい。
互いに忍び合い・・・互いに赦し合いなさい。主があなたがたを赦してくださったように、
あなたがたもそうしなさい。・・・
そして、これらすべての上に、愛を着けなさい」
新約聖書コロサイ書 3:12~15
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