2013年5月19日日曜日

ライフデザイン:働くことを考える−2

2010/1/5 発行

1983年
「日経ビジネス」が生んだキーワード
「会社の寿命は30年」
明治以来の日本の有力100社の業績推移などから、
一企業が繁栄を謳歌できる期間(=会社の寿命)は平均30年!
という法則を導き出し、当時、経済界で反響を呼んだそうです。
・・・しかし・・・


2008年9月
リーマンショック
多く会社が倒産の危機に遭いました。
果たして・・・
企業の寿命は30年なのか?
日経新聞があらためて研究してみると
意外な事実!
日本には長年存続している様々な200年企業があるということでした。
この本(光産業創成大学院大学後藤俊夫教授の研究:2008年4月)によれば
◎日本は創業200年以上の企業が 3113社で世界で最も多い
◎2位:ドイツ 1563社
◎3位:フランス 331社
◎4位:イギリス 315社


 最新の調査
2012年5月18日付け「中国メディア・網易」および
2013年 韓国銀行の報告書「日本企業の長寿の秘密と啓示」によれば
日本には創業200年を超える企業が3146社あり
世界最多となっている。
その内7社は 1000年以上の歴史を持っている。
世界最古の企業「トップ3」は すべて日本企業!
中国で150年以上の歴史を持つ企業は わずか5社

創業100年以上の日本企業の89.4%は
従業員300人未満の中小企業であり、
多くが家族経営で、
大部分は食品製造・酒蔵・薬品・伝統文化関連の経営である。

世界最古の企業
金剛組
創業:飛鳥時代 西暦587年
http://www.kongogumi.co.jp/
総合建設およびこれに附帯関連する一切の業務。 
社寺建築の設計・施工・文化財建造物の復元、修理等を特技とする。

聖徳太子の命を受けて、
海のかなた百済の国から三人の工匠が日本に招かれました。
このうちのひとりが、金剛組初代の金剛重光です。
工匠たちは、日本最初の官寺である四天王寺の建立に携わりました。
重光は、
四天王寺が一応の完成をみた後もこの地に留まり寺を護りつづけます。


日本に「老舗」企業が多い理由は・・・
(後藤教授の研究によれば)
1− 自然が豊か (多種多様な食材や生活用品の材料や良い水があった)
2− 革新性=変化対応力(時代の変化へのイノベーション)
3− 非多角経営(本業からぶれない)
4− 消費者本位の経営(顧客のニーズを外さない)
5− 基本的に終身雇用と年功序列(血縁を超えて継承者を選定する)

このような日本企業の特徴は
私たちの人生(ライフデザイン)の参考になるのではないでしょうか?



:::事例:::
ライオン事務器
株式会社ライオン事務器
LION OFFICE PRODUCTS CORP.

創業1792年(寛政4年)

ミツカン

江戸時代中期の1804年文化元年)、中野又左衛門により尾張国半田村(現在の愛知県半田市)で酒造業として創業。以後、代々社長は「中野又左衛門」(四代目以降「中埜」)を名乗り、戸籍上の名前も変更している。1923年大正12年)、株式会社化。
この地域でさかんな日本酒の製造後に残る酒粕を用いて酢を作り、を用いた酢より安価であったため江戸庶民に寿司が普及する要因となった。



西川ふとん創業:1566年
「誠実」「親切」「共栄」。
この西川産業のモットーは、
お客様、販売店、仕入先をはじめ
西川産業をとりまくすべての人々に対する姿勢に表れています。
「共栄」の実現は人間性の尊重を基本とした人間関係の中で、
「誠実」「親切」を通してのみ実現できるものと考ています。

ヤマサ醤油

ヤマサ醤油株式会社
創業:生保2年(1645年)


ホワイトローズ株式会社
創  業 享保6年(1721年)
武田長五郎商店
1976年に社名をホワイトローズに変更
世界初のビニール傘を発売
選挙前になると、
各政党から演説用ビニール傘のひきあいがあるという
ユニークな会社が、東京の田原町にある。 
日本のビニール傘のフロンティアといもいえる
「ホワイトローズ」だ。
特に宣伝も何もうっていないが、
次々と 運動員が訪れては纏め買いをし、
選挙のたびに数百本は売れるそうだ。
口コミのちからは素晴らしい。






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