トヨタ ダイナ
1977年〜1984年
実に14年間発売されたダイナ第4世代
発売からあれこれ・・・30数年
未だに現役で活躍中のこの車を甲府市で発見
感激!!!
この時代は 第1次オイルショッックの後でした
(外形の)デザインを担当した思い出の車です。
因に
このデザインは「フランス工業デザイン賞」を得ました
《すべての写真はクリックすると拡大します》 |
初代ダイナ
1959年
これはこれなりに良いデザインですね
現在の第8世代ダイナはこれ!
良いデザインが継続されているのは嬉しいものです
ところで・・・
自動車のデザイン
て・・・
どんな風にしてできるの?
という質問を 時たま受けることがあります。
〜〜〜ダイナを例に〜〜〜
このデザインがどのように決まっていったかをご紹介しましょう
●現在の市場やユーザーや他社の状況を調査/研究します
●時代のトレンド(潮流)を研究します
(市場やユーザーがどう変わっていくか予測します)
●どのような次世代の技術があるのか研究します
●それらを総合して(ex.池に投げ込んで)・・・車のイメージを描きます
(静まった池から魚を釣る心境で)
●アイデアを創りだす一番安く簡単な方法は
紙に鉛筆で(もちろんボールペンでもok)絵を描くことです
(今の時代は コンピューターで描くようですが)
●数人のティームで何百枚と絵を描いて検討を重ねます
●そして良いと思われる案をピックアップしていきます
(日本人は協力して人のアイデアを取り入れさらに良いアイデアに発展させます)
それを何回か繰り返します
●3案くらいに絞ったあとにその絵をもとに縮尺モデルをつくります
(普通は1/5です)
●そのモデルから1〜2案をフルサイズ
(実物大)のモデルにして審査会に出します
●はじめの審査はデザイン部内で
次に各専門部署のスタッフや部長による評価を得ます
次に各専門部署のスタッフや部長による評価を得ます
●最終的に社長+重役にようる役員審査を受けます
(会社によって回数が異なりますが1〜3回)
これが一番厳しい!
これが一番厳しい!
ここまで書いて今は時代が違いますよ!
と言われそうです・・・
今はもっとコンピューターが活躍していますからより効率的になっていることでしょう。
当時好評だったヨーロッパのトラック |
日本では日野レンジャーのデザインが好評だった |
結論として・・・
トラックデザインのポイント(コツ)は〜力強さの表現
具体的には「前のめりデザイン」だ!
ということを発見。
トラックは 重い荷物を積んで走るので
「前のめりデザイン」は
たくさんの重い荷物を運んで早く走れるというイメージに繋がるのでしょう。
カタチの具体的な表現としては
「運転席のドアガラス」が前方に傾いている(下がっている)こと。
前下がりのデザインは現在も継承されている |
イメージマップを作成
「力強さの表現」
という“ことば ”を
「力強さ」「頑丈さ」「角張ったカタチのもつ先進性」に置き換え
さらにそれをイメージに置き換えます
そのイメージを構成したのがイメージマップです。
イメージマップ |
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