トルコとの国境に近いシリア北部の都市アレッポでの取材風景 (写真:INDEPENDENT PRESS) |
後藤健二さんの追悼記事が
「CHRISTIAN TODAY 」誌に
掲載されましたので そのまま転載します
「CHRISTIAN TODAY 」誌に
掲載されましたので そのまま転載します
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追悼
国際ジャーナリスト・後藤健二さん
2015年2月3日13時10分
イスラム教過激派組織「イスラム国」が、拘束していた後藤健二さんを殺害したとする映像を公開したことを受け、後藤さんの友人らが立ち上げたフェイスブック上のコミュニティー「I AM KENJI」は、「健二さんは生き続けます。みんなの心のなかに」「あなた(後藤さん)はクリスチャンでしたが、きっとあなたの行動には神の思し召しが働いているのだといつも感じていました。あなたが本当に最後まで、命を掛けてまで伝えたかったのは、人間の愛だと思います」などとコメントした。
後藤さんの殺害を伝える映像が日本時間の1日早朝に公開されたあと、「I AM KENJI」に最初に投稿されたコメントでは、「まだ信じられない思いです。今まで感じたことのない深い絶望とやり場のない憤りを感じています。このようなことは絶対に許されてはなりません」と、悲しみと憤りを表した。一方、「I AM KENJI を通して何万もの方々から健二さんへの連帯の気持ちと祈りが寄せられ、我々も国境を超えたその広がりに、健二さんの大きさ、成し遂げてきたことの素晴らしさを日々感じています」と述べた。
後藤さんについては、「戦争の最中にも人の心に寄り添う優しさと、弱き者を助ける強さを持ち続けていました。憎しみを超えて人と人が分かり合えることを信じていました」と言い、「健二さんは生き続けます。みんなの心のなかに。日々営む仕事のなかに。人と微笑みあうたびに必ず健二さんのあの大きな Big Smile を思い出すでしょう」とつづった。
また、その後に投稿された別のコメントでは、今回の事件でイスラム国の残忍さ、卑劣さを思い知ることになったとしながらも、「しかしその脅しに怯えたり、また逆に殺害した連中を敵視したりしても、そこからは何も生まれてきません。憎悪が憎悪を呼ぶだけで、それこそが『イスラム国』が狙っていることです」と指摘。イスラム国の行為は非難され、罪を償うべきだが、「同時に、これまであなた(後藤さん)が伝えようとしてきたことや、あなたの変わらぬ尊い意志をぼくたちは受け継いでいく必要があります」として、イスラム国のような過激派組織が生まれる根本的な原因を考える必要性を訴えた。
また、後藤さんがクリスチャンであったことについても触れ、「きっとあなたの行動には神の思し召しが働いているのだといつも感じていました。あなたが本当に最後まで、命を掛けてまで伝えたかったのは、人間の愛だと思います。弱い人たちや、虐げられている人たち、苦境に暮らす子供や女性たちへの共感の哲学だと思います」と述べ、最後に「今こそあなたのために心から祈りを捧げたいと思います。世界中の人たちが憎しみ合うのではなく愛し合い、助け合い、そして平和で争のないときが一日も早く訪れることを」と結んだ。
まことに、まことに、あなたがたに告げます。
一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一つのままです。
しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます。
ヨハネの福音書 12章:24節
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