図書館で見つけた興味深い本 日本近代の歴史を 「主婦」 の観点からみる! |
図書館で見つけました |
日本の主婦100年の歴史
1917(大正6)年
雑誌「主婦の友」が発刊されました
大正時代の前には「主婦」は存在しませんでした。
当時
女性は男性と一緒に農作業や家業をしており
男性が休んでいる間に、子育てをし食事をつくり洗濯をしました。
家事の価値はとても低かったのです。
しかし・・・
大正デモクラシーという名のもとに
女性たちの周りにも自由な風が吹いてきました。
「主婦」という言葉が、時代と共に定着していったのです。
良い時の流行は・・・日本髪+和服から短髪洋裁へ
そして
当時の「主婦の友」の記事のテーマは・・・
・家計管理のノウハウ伝授
・外国人主婦がモデル
・何といって夫を呼ぶか
・経済的な一週間分の惣菜料理
・食べ物の保存法
・食事は銘々膳方式で一人一卓
・毎日ほぼ同じものを食べていた(ご飯と味噌汁と漬物+一品)
・子育ての記事は定番
昭和初期
サラリーマン急増の時代
いよいよ
主婦の時代がやってきた
世界大恐慌・満州事変・2・26事件
暗い時代に向かって突進する時代
一方で当時の社会は・・・
ラジオ放送開始・デパート大盛況・洋食やカフェの乱立
等々活気に溢れた時代
そんな時代の若い主婦層はファッションに観劇に旅行にグルメ
結婚してからが青春でした!
電器製品のない時代
主婦の仕事は無限
学ぶことは山のよう。
嫁姑・夫婦関係の悩みは昔も同じ
主婦の仕事は無限
学ぶことは山のよう。
嫁姑・夫婦関係の悩みは昔も同じ
当時の「主婦の友」の記事のテーマは・・・
・色鮮やかな料理のあれこれ
・つくってみたい/食べてみたい料理の提案
・ただ食べるのではなく、美味しく健康にそしてバリエーション豊富に
・秋の一週間の模範的な献立料理の作り方
・主婦が台所の主役になる
・洋装でモガ、和装で上品。新旧とりまぜて若々しく美しく
・良人を出世させる秘訣12箇条
・女中の使い方秘訣百ヶ条
戦中戦後
日中戦争から太平洋戦争へ
主婦たちの苦難の時代
雑誌の表紙から笑顔が消えた時代
時代の変化に合わせて・・・
主婦はしたたかに生きる
戦時下の食事の苦労
飢餓の一歩手前に
つくれるものなら何でもつくろう!
もんぺ・国民服・防空頭巾、押しつけの服装も慣れれば便利?
高度成長期
1952年~1973年
昭和27年〜48年
年々豊かになる社会の中で
「プロ主婦」が家庭の主役に
生活が便利になり幸福を実感した時代
生活が便利になり幸福を実感した時代
経済の急成長は、夫には「企業戦士」を求め、
その妻には「家庭の一切を仕切る主婦」であることを望みました。
妻は「私は主婦。家族の世話をするのが仕事」というプロ意識が高まる。
時代の流れは、夢の時代へ
生活すべてが革命的に変化
洗濯機・テレビ・冷蔵庫・掃除機そして自動車
家計の責任者は主婦に
そして、家庭という城の城主に。
当時の「主婦の友」の記事のテーマは・・・
・便利で楽しいキッチンへ
・マイカーで家族ドライブ
・肉を食べよう、牛乳を飲もう!
・洋食が家庭料理になった
・和服から洋服へ、和服は高級品へ
・うなぎ登りの景気は、主婦のおしゃれ熱を盛り上げた
・時間をかけた家事は愛情のバロメーター
・電化製品が生活を、台所を変えた
・和風の家をすてきな洋風に変えたい
・エリート予備軍は子ども部屋で育つ
・家が広くなったら 人を呼ぼう、もてなそう
・少ない子どもを丁寧に育てよう
昭和から平成へ
1980年~2008年
昭和60年〜平成20年
バブルから
そして長引く不況へ
そして長引く不況へ
「主婦」多様化の時代
バブル崩壊とともに節約ムードへ
カリスマ主婦も登場
「主婦ってなんだろう?」
根本的な問いをもちはじめた主婦たち・・・
社会への進出?
子どもには家事よりも仕事や勉強?
⇩
できなくてもいい。
平成の主婦は自分のままで生きる。
軽視されがちな
「主婦」という価値を見直したい!
あたたかな手料理は
体も心も元気にする力をもっている。
特別な日より、繰り返す日々
「おいしい」と笑い合う
一瞬の中に幸せがある。
《阿古真理::生活史研究家・作家 》
平成から次の時代へ
共働きが普通の時代へ
夫婦だけではなく隣近所や社会が子育てする時代へ
最も求められるのは夫の意識改革
夫婦で夫が働いている場合に
55~64 62.7%
65~74 45.2%
根本的な問いをもちはじめた主婦たち・・・
社会への進出?
子どもには家事よりも仕事や勉強?
⇩
昭和23年:パン食が一般的に 働く主婦の増加 |
できなくてもいい。
平成の主婦は自分のままで生きる。
軽視されがちな
「主婦」という価値を見直したい!
あたたかな手料理は
体も心も元気にする力をもっている。
特別な日より、繰り返す日々
「おいしい」と笑い合う
一瞬の中に幸せがある。
《阿古真理::生活史研究家・作家 》
平成から次の時代へ
共働きが普通の時代へ
夫婦だけではなく隣近所や社会が子育てする時代へ
最も求められるのは夫の意識改革
夫婦で夫が働いている場合に
妻も働いている割合
(2016年平均)
妻の年齢 妻が働いている割合
25~34 61.1%
35~44 67.0%
45~54 74.3%35~44 67.0%
55~64 62.7%
65~74 45.2%
共働きが増えた理由・専業主婦が減った理由
家計の収入を補うため・増やすため
男性の収入で専業主婦を養うことが難しくなっているから
女性が働きやすい環境が整ってきたから
社会の意識が変化し女性が働くのは当たり前になったから
(良い家計より転載)
現代のそしてこれからの
家族はたいへん!
お父さん・お母さん
頑張って!
家族はたいへん!
お父さん・お母さん
頑張って!
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