旅
江戸時代の人々には旅は幕府の政策によって
そもそも禁じられていました。
しかし
江戸時代後期(今から200年ほど前)になると
信仰を名目に
伊勢神宮など神社仏閣を訪ねる旅がブームなりました。
切っ掛けは当時出版された書籍
『東海道中膝栗毛』
『東海道五十三次』
それを読んで
それを読んで
農民も商人も職人も例外なしに旅を楽しんだと言います。
お伊勢参りなどは・・・
実に当時の人口の6人に1人が参宮したそうです。
(出典:お伊勢参りのおかげです)
出典:朝日デジタル |
そして
現代と同じように
温泉や物見遊山、お土産を買うなど
旅を楽しむようになったのです。
さて
現代のそしてこれからの旅は
どうなるのでしょうか?
山口由美著:光文社出版 |
この本の基調
星野リゾートの代表・星野佳路が目指すのは・・・
日本の「旅館」の未来像です。
自動車や寿司が世界に受け入れられているのに
なぜ日本の旅館は海外にないのか?
この書籍は
この問いに対する
戦後以降ガラパゴス化した
日本の観光産業の特殊性を打ち破り
日本のホスピタリティ産業の世界進出を目指そうとする
星野佳路の挑戦の物語なのです。
観光産業において
21世紀はホスピタリティの時代と言われます。
「ホスピタリティ」は
具体的にお客様が望むことをして差し上げることです。
「おもてなし」は
お客様が望むことを察してして差し上げることです。
違いは
ホスピタリティは提供される側の「気持ち」や「便宜」を優先。
おもてなしは相手の「気持ち」や「便宜」を直接聞かずに推し量るので、
実施する人の技量によって素晴らしいものになるかどうかが決まるのです。
「おもてなし」は
日本文化の独自性ある強力な武器ではあります。
しかし
星野佳路が注目するのは
日本の観光産業のオリジナリティを示すものは
「おもてなし」ではなく「旅館」であり
「旅館」こそが
世界進出のキーであるというのです。
以下の
旅館などのホームページをご覧下さい
それぞれの挑戦が見えると思います。
1)日本の典型的な老舗旅館
◎笹屋ホテル https://www.hohnen-mushi.jp/
明治36年創業の老舗旅館
日本旅館の革新
------豊年虫------
笹屋旅館の別荘として昭和7年(1932年)に
近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトに師事した
日本人建築家 遠藤 新が
部屋と庭園が響き合い調和する宿
8室を設計しました。
《登録有形文化財》
この旅館設計が
後の近代観光旅館建築のモデルとなったのです。
以下
老舗ホテル(旅館)のホームページをご覧下さい。
◎富士屋ホテル https://www.fujiyahotel.jp/
明治36年創業の老舗旅館
日本旅館の革新
笹屋旅館の別荘として昭和7年(1932年)に
近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトに師事した
日本人建築家 遠藤 新が
部屋と庭園が響き合い調和する宿
8室を設計しました。
《登録有形文化財》
この旅館設計が
後の近代観光旅館建築のモデルとなったのです。
以下
老舗ホテル(旅館)のホームページをご覧下さい。
◎富士屋ホテル https://www.fujiyahotel.jp/
◎日光金谷ホテル http://www.kanayahotel.co.jp/nkh/
◎蒲郡クラシックホテル http://gamagori-classic-hotel.com/hotel/
◎天空の森 http://tenkunomori.net/
2)星野リゾートの挑戦
◎星のや竹富島
◎ 星のやバリ
◎星のやグーグァン
3)ライフスタイルホテル
◎界・箱根
◎OMOホテルズ
◎OMOホテルズ 大塚
4)星野リゾートの展開
星野リゾート
が考える日本旅館とは?①和のデザインで統一されている
②和のしきたりを踏襲している
③和暦に応じてもてなしが変化する
④和の技能をもつスタッフが全てのサービスを提供する
〜スタッフは
所作の中に書道・華道・茶道を含めた日本文化の知識と技能を身につけて・・・
自らおもてなしを発想し創造していく〜
茶道によって確立された
「おもてなし」
という様式美が
世界の人々の旅に生かされることを願うものです。
《聖書のことば》
あなたの隣人とはだれですか?
そこで、イエスは一つのたとえを話された。
「ある人がエルサレムからエリコへ行く途中で、強盗に襲われました。
強盗どもは、
その人の服をはぎ取り、傷を負わせ、
半殺しにしたまま、逃げて行ってしまいました。
すると、たまたま、
一人の祭司がその道を下って来ましたが、
この人を見ると、
見ぬふりをして、向う側を通って行ってしまいました。
次に、
祭司を助けて神殿で働いているレビ族の人がやって来ましたが、
彼もこの人を見ると、
向う側を通って行ってしまいました。
その後、
一人のサマリヤ人が、旅をしながらそこに来ますと、
この人を見て、かわいそうに思い、
近寄って来て、携帯用の救急箱から薬を取り出し、
手当をし、自分のろばに乗せて、
宿屋に連れて行き、介抱してやりました。
一晩中介抱してやった上、
翌日、
快方に向っているのを見届けてから、
宿屋の主人に十分なお金を払い、
『この人の面倒を見てやってください。
もっと余計に費用が掛りましたら、帰りに私が払いますから』
と言いました。
この三人のうちで、
だれが強盗に襲われた人の隣人になったと思いますか。」
彼は言った。
「その人にあわれみ深い行いをした人です。」
そこで、イエスは言われた。
「あなたも、この人のように真実に隣人を愛してみようと思ってご覧なさい。
それが自分の力だけで出来るかどうか。」
ルカの福音書10章29〜37節
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