最後の晩餐
言わずと知れた聖書の有名な場面
様々な画家が描いています。
マルコの福音書14章12節〜
種なしパンの祝いの第一日、
すなわち、過越の小羊をほふる日に、弟子たちはイエスに言った。
「過越の食事をなさるのに、
私たちは、どこへ行って用意をしましょうか。」
そこで、イエスは、弟子のうちふたりを送って、こう言われた。
「都に入りなさい。そうすれば、水がめを運んでいる男に会うから、
その人について行きなさい。
そして、その人が入って行く家の主人に、
『弟子たちといっしょに過越の食事をする、わたしの客間はどこか、
と先生が言っておられる』と言いなさい。
するとその主人が自分で、
席が整って用意のできた二階の広間を見せてくれます。
そこでわたしたちのために用意をしなさい。」
弟子たちが出かけて行って、都に入ると、
まさしくイエスの言われたとおりであった。
それで、彼らはそこで過越の食事の用意をした。
夕方になって、イエスは十二弟子といっしょにそこに来られた。
以下の「絵画」は
・・・・・年代順に並べてあります・・・・・
サンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂のモザイク画 6世紀 |
作者不詳のフレスコ画 11世紀 |
ルカの福音書22章17節〜
そしてイエスは、杯を取り、感謝をささげて後、言われた。
「これを取って、互いに分けて飲みなさい。
あなたがたに言いますが、
今から、神の国が来る時までは、
わたしはもはや、ぶどうの実で造った物を飲むことはありません。」
それから、パンを取り、感謝をささげてから、裂いて、
弟子たちに与えて言われた。
「これは、あなたがたのために与える、わたしのからだです。
わたしを覚えてこれを行いなさい。」
食事の後、杯も同じようにして言われた。
「この杯は、
あなたがたのために流されるわたしの血による新しい契約です。
サン・マルコ寺院の壁画 13世紀 |
ドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャ 1308-1311年 |
ジオット 1305年頃 |
Jacob Cornelisz van Oostsanen 作(?)16世紀前半 |
ディルク・ボウツ 15世紀前半 |
ヨハネの福音書13章21節〜(新共同訳)
イエスはこう話し終えると、心を騒がせ、断言された。
「はっきり言っておく。
あなたがたのうちの一人がわたしを裏切ろうとしている。」
弟子たちは、
だれについて言っておられるのか察しかねて、
顔を見合わせた。
イエスのすぐ隣には、弟子たちの一人で、
イエスの愛しておられた者が食事の席に着いていた。
シモン・ペトロはこの弟子に、
だれについて言っておられるのかと尋ねるように合図した。
その弟子が、イエスの胸もとに寄りかかったまま、
「主よ、それはだれのことですか」
と言うと、イエスは、
「わたしがパン切れを浸して与えるのがその人だ」と答えられた。
それから、パン切れを浸して取り、
イスカリオテのシモンの子ユダにお与えになった。
レオナルド・ダ・ヴィンチ作 1498年 |
Ottheinrich's の聖書の挿絵より 1425-30年 |
Heinrich Lutzelmann 作 1485年 |
ルカの福音書22章21節〜
見なさい。
わたしを裏切る者の手が、わたしとともに食卓にあります。
人の子は、
定められたとおりに去って行きます。
しかし、
人の子を裏切るような人間はわざわいです。」
そこで弟子たちは、
そんなことをしようとしている者は、
いったいこの中のだれなのかと、互いに議論をし始めた。
Jacob Cornelisz van Oostsanen 作(?) 16世紀前半 |
「ティントレット作 1592-4年」
最後の晩餐を中景に配置し
給士たちが働いている姿を描く斬新な構図。
左側のユダと思われる男は、席からそっと離れようとしています。 |
Valentin de Boulogne作 1625‐6年
後ろ手に何かを握っているユダ
バロック調の暗い色彩で
最後の晩餐の臨場感を出しています |
ルカの福音書22章24節〜
また、彼らの間には、
この中でだれが一番偉いだろうかという論議も起こった。
すると、イエスは彼らに言われた。
「異邦人の王たちは人々を支配し、
また人々の上に権威を持つ者は守護者と呼ばれています。
だが、
あなたがたは、それではいけません。
あなたがたの間で一番偉い人は一番年の若い者のようになりなさい。
また、
治める人は仕える人のようでありなさい。
食卓に着く人と給仕する者と、どちらが偉いでしょう。
むろん、
食卓に着く人でしょう。
しかしわたしは、
あなたがたのうちにあって給仕する者のようにしています。
ピーテル・パウル・ルーベンス作 1630-1年
小さな円卓に男達がびっしりと座る密度のある絵
カメラ目線でこちらを見つめるユダ
足元には犬がおり、
忠義に反することを批判しているのでしょうか |
フィリップ・ド・シャンパーニュ 1602-1674年 |
Dagnan Bouveret 作 1896年
仄暗い室内に浮かび上がるキリストと使徒。
最後の集いという、寂しく神妙な雰囲気がよく出ています。 |
サルバドール・ダリ 1955年 |
0 件のコメント:
コメントを投稿