ここ数年
洪水の災害が頻繁に起こっています。
中小河川ばかりでなく
一級河川が氾濫し
多大な被害が広がっています。
それは洪水だけでなく山地が崩れる土石流によって
多くの人命が失われています。
令和元年東日本台風の大雨に伴う阿武隈川の氾濫により 浸水した福島県の川沿いの農地(2019年) 出典:Wikipedia |
私が小中学生の頃
1950〜60年代
もう今から60年以上前の体験です。
埼玉県熊谷市に住んでいました。
○印にあるように 荒川がカーブしているので土手が決壊しやすいのでしょう |
当時、毎年のように荒川の土手が決壊し
洪水を体験しました。
市内に住んでいたわが家は、一度床下まで浸水しました。
しかし
現在は全くそのような事はなくなりました。
それは
これまで国の治水事業が活発に行われ
成果を出してきた良い結果でしょう。
その努力の詳細が下記です
荒川上流部改修事業100年の歴史
このような努力があってこそ
現在の安全な荒川になったのです!
ところが・・・
近年!
このような治水工事では
豪雨が降る昨今のような災害には対応しきれなくなりました。
近年の温暖化による気候変動によって
今後益々
このような災害が増えることが予想されます。
そこで
国土交通省は
2020年7月
「流水治水」
という方針を発表しました。
水土砂災害を
「流域」という枠組みで総合的に進める という宣言です。
「流域思考」とは?
流域という地形
生態系
流域地図
に基づいて工夫すれば
豪雨に対応する治水が分かりやすくなる。
さらには・・・
生物多様性保全=自然保護 の見通し
防災・自然保護を超えた
暮らしや産業と自然との調整の見通しも良くなる。
このような災害を起こさないために
山や森の管理から初めないといけないのです!
治水
大量の雨が降っても
低地の人々の暮らしが水害を被らないようにする事業です。
それに対して これからは・・・
流域治水
河川の構造を変化させるだけでなく
標高の高い流域上流部・中流部・下流の低地地域において
下流の大氾濫を防ぐために
総合的に
治水事業を展開することが求められているのです。
参考図書 |
神は濃い雲で天をおおい
地のために雨を備え
また
山々に草を生えさせた
詩編147:8
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