2013年8月17日土曜日

ライフデザイン:ジャンボを懐かしむ



ボーイング747 通称ジャンボは
日本人にとって最も親しみのある航空機でしょう。
1970年〜2011年までの42年間、日本の空を飛んでいました。
日本の航空会社は190機を保有し 世界最大のジャンボ保有国でした。
そのお陰で格安航空券が生まれ、私たちは安く世界を旅することができた訳です。
ジャンボの愛称は
サーカスで活躍していたジャンボ・ゾウに由来しています。
ボーイング社は最初鈍重なイメージの「ジャンボ」を好まなかったのですが・・・

先般訪ねた「航空科学博物館」で Yさんに案内していただき
屋外に展示されている 実物のジャンボの先頭部分内部を見学しました。
ジャンボの先頭部分


ジャンボの秘密 その①
絶対!失敗のない着地のために 足は必ず出る設計になっている

・通常は「油圧」で足が出る
・油圧が故障した場合は、「電気モーター」で動く
・電気モーターが動かなくなったならば、「手動ハンドル」で動かす
・手動で動かなくなったならば、先頭部分に這っていって足の出るパネルの
 25本の「ビスを外して」足を引っ張り出す







          ジャンボの秘密 その②

絶対!外れることのないドア構造になっている








        
  ジャンボの秘密 その③

       絶対!外れることのない窓(三重)になっている




ついでに・・・先頭の窓は多重ガラスになっている


  ジャンボの秘密 その④
                             小さな触覚(センサー)が 揺れをな少なくする          








  ジャンボの秘密 その⑤
         清潔なトイレ 


飛行中はタンクに溜めて帰着後に搬出

  ジャンボの秘密 その⑥
         大きさは 最近A380が出るまで最大の旅客機だった

また、先頭部の2回部分膨らみは 不格好と不評だったが・・・ 










 2011年3月は、JAL BOEING747の最終フライトでした。
JALのホームページから


 ジャンボの秘密 その⑦
・操縦席は狭い(重要な計器に手が届くように)
・計器は971種類 (後の機種B747-400では365に)
・操縦は簡単?
・パイロットは非常時、コックピットからの脱出方法が二つある


デジタル化される前の初期のコックピット

主パイロットから副操縦士の操作を見るための鏡
脱出口−1 からは外に綱を着けて飛び出す
狭い脱出口−2からの脱出も命がけ?


 ジャンボの秘密 その⑧
パイロットの資質は?
かつては視力が重要だったが 今はそれほどでもない
資質は (Yさんの30年間のパイロット経験からのヒント)・・・
1)一点集中型でなく、同時に3つくらい分散して注意が払える多注視型人間
2)マイナス経験(上司に怒鳴られたとか・・・)をものともしない
  (反省するがいつまでもくよくよしていない)樂天人間
3)良い人間関係が築ける人間
(コンピューターが副操縦士決めるので誰とでも良い関係になれる)
(フライトプランを作る担当者との良い関係が助けになる)
4)鞄の中の整理
(整理ができない人間は 良い操縦ができないばかりか 多くの乗客の命を任せられない)




 ジャンボの秘密 その⑨
・ジャンボの燃料は灯油(当然ながら 家庭用よりは高品質)
・燃費は11km / liter ですばらしい



 ジャンボの秘密 その⑩
ジャンボの後継機+未来
・貨物機として活躍中!今そしてこれからも

(操縦室が高いので全面から荷物を入れられる)





現在そして未来へ
BOEING 777-300ER(乗客数292人)
運用開始:1995年6月
747が4機のエンジンに対して
信頼性と経済性に優れた2機エンジン
保守点検も有利になった
ハイテク機
    最新鋭機:BOEING 787 
運用開始:2011年10月
炭素繊維を採用したり多くの新技術を盛り込み
燃費を大幅に改善した新世代機



主翼が美しい787の後継機?最新鋭未来機:BOEING 797?
(ボーイング社のホームページから)
これからもより安全な旅を約束する新次世代航空機が楽しみですね!

参考図書
ジャンボジェットの時代:チャーリ古庄著
ジャンボ・ジェットはどう飛ぶか:佐貫亦男著



天は神の栄光を物語り 大空は御手の業を示す。
昼は昼に語り伝え 夜は夜に知識を送る。
話すことも、語ることもなく声は聞こえなくても
その響きは全地にその言葉は世界の果てに向かう。
そこに、神は太陽の幕屋を設けられた。
詩編 19:2〜5


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