NPO『燈台』
ニュースレター
#86:2015年9月号
法律の専門家は、
自分がある種の人々を愛していないことを正当化しようと
「ですが……、隣人とはだれのことで?」
と聞き返しました。
イエスは直接答える代わりに、例をあげて説明なさいました。
「エルサレムからエリコへ旅をしていたユダヤ人が、
強盗に襲われました。
強盗どもは、身ぐるみはぎ取り、あり金全部を奪うと、
殴ったり、蹴ったりして半殺しにし、
道ばたに放り出してさっさと逃げて行きました。
ちょうどそこへ、ユダヤの祭司が通りかかりました。
ふと見ると、旅人が倒れています。
でも、めんどうに巻き込まれたくなかったので、
そそくさと道の反対側へ回り、
何くわぬ顔で通り過ぎてしまいました。
しばらくすると、
今度はレビ人〔神殿で奉仕する人〕が通りかかりましたが、
彼も、倒れている旅人を横目でちらっとながめただけで、
行ってしまいました。
ところが、
常日頃ユダヤ人に軽べつされていたサマリヤ人が、
たまたま通りかかり、旅人を見つけました。
気の毒な有様に、心から同情したサマリヤ人は、
急いでそばにひざまずき、
傷口に薬をぬり、包帯を巻いて応急手当をしました。
それから、自分のろばに乗せ、
宿屋まで運んで、一晩中、看病してあげました。
翌日、
宿屋の主人に六千六百円渡し、
『あの人を介抱してあげてください。
足りない分は、帰りに寄ってお払いしますから』
とくれぐれも頼みました。
この三人のうちだれが、
強盗に襲われた人の隣人になったと思いますか。」
「もちろん、親切にしてやった人です。」
この答えを聞くと、イエスは言われました。
「そのとおりです。 あなたも同じようにしなさい。」
ルカ 10:29~37
(リビングバイブルより)
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