85歳の日野原さん |
日野原重明さんが7月18日に天に召されました。
「シニアは75歳から。74歳まではジュニアです!」
日野原氏がライフワークとしていた「新老人の会」で、
よくそう言ったそうです。
正に!
日野原氏は超高齢化社会の先頭を走るアイコンでした。
偉大な理想を掲げ、
無類の実践家でもあった日野原氏は、
105年の人生を最後まで全力で駆け抜けました。
スケジュール帳は、
常に3年先まで講演の予定で埋まっていたといいます。
85歳の時にこのように語っていました。
私は4〜5年前から小学校で話をする機会が多くなりました。
子どもたちに
「君たち、いのちをもっているだろう?いのちはどこにあるの?・」
と聞くと、胸のあたりを指すんですね。
それで私は「これは心臓でね、モーターなんだよ。
いのちを支えるためには必要だけど、
ここにいのちがあるわけじゃない。
じゃあ、
いのちそのものはどこにあると思う?」
と聞くんです。
いのちは目に見えないものです。
私は言いました。
「いのちとは君が持っていて、君が使うことのできる時間のことだよ。
君たちはその時間をどう使っているの?
何時間寝て、何時間遊んでるの?」
いろいろな答えを聞きながら、
「君がしたいようにできるもの、それが君が持っているいのちだよ」
と話すと、みんな、ふっとわかったような表情を見せるんです。
「じゃあ、君ら
しくいのちを使うとはどういうことなんだろう?」と言うとね、
10歳の子どもは、
日ごろ自分のためだけに時間を使っていたことを反省して、
「何かしなくちゃならないな」と感じ始めます。
子どもの感性はすごいです。
お目に掛かったことはありませんが、
牧師の家庭に生まれ、
キリスト信者だった彼の生涯は
献身の人生そのものだったと思います。
そこを私は学びたいと思います。
ご冥福を祈ります。
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