『沈黙』
遠藤周作(1923ー1996)の代表作
1966年に発表されました
私は当時読んでいますが
信仰を持っていない時だったと思います。
その後、篠田監督が映画化していますが、それも観ました。
ずいぶん残酷な映画だな・・・との記憶がありますが
キリシタンの信仰のすごさに感銘を受けたものです。
今回の映画は、マーティン・スコセッシ監督
原作が発表された当時から
映画化の構想を練っていたそうです。
アメリカ人からキリシタン迫害をどの様に描くのか
興味深いものでした。
・・・映画の広告・・・
なぜ弱きわれらが苦しむのかー
原作 遠藤周作「沈黙」×監督 マーティン・スコセッシ
構想28年。
戦後日本文学の金字塔が、アカデミー賞®監督の手で完全映画化。
「人間にとって本当に大切なものとは何か」を描き出す渾身の超大作。
・・・ストーリー・・・
17世紀、江戸初期。
幕府による激しいキリシタン弾圧下の日本。
高名な宣教師の棄教を聞き、その弟子のロドリゴ(アンドリュー・
ガーフィールド)らは長崎へと潜入する。
彼らは想像を絶する光景に驚愕しつつも、弾圧を逃れた
"隠れキリシタン"と呼ばれる日本人らと出会う。
しかしキチジロー(窪塚洋介)の裏切りにより、
遂にロドリゴらも囚われの身となり棄教を迫られる。
守るべきは大いなる信念か、目の前の弱々しい命か。
心に迷いが生じた事でわかった、強いと疑わなかった
自分自身の弱さ。
追い詰められた彼の決断とは―
《キネマ旬報社データベースより》
日本で暮らした経験を持ち、
日本を題材にした小説も書いているイギリス人作家、
デイヴィット・ミッチェル
もまた、
『沈黙』について「20世紀最高の日本小説に加わる作品だ。
私がこの小説を好きな理由は、
非常に全キリスト教的な見方をしている所にある」
と高い評価をしています。
キリスト教迫害の歴史 |
私は、神の沈黙の絶望的な状況の中から・・・
希望(極僅かでも)を見いだすことができることを感じました。
神のみこころ(意図)を知ることは
非常に困難です。
が、
人間を創造し愛しておられる神さまは
結果的に、必ずや私たちを幸せにする!
という確信を得る事ができます。
キリスト教は、
ヨーロッパでは
ローマ帝国によって313年間の長い迫害の歴史がありました。
一方、
日本のキリシタン迫害は286年間。
イタリアに勝るとも劣らぬ日本のキリスト教迫害の歴史。
このことを、私は重く受け止めたいと思います
先人信仰者の犠牲は・・・
これからの日本の宣教に大きな力を与える
と信じます。
義のために迫害されている者は幸いです。
天の御国はその人たちのものだから。
わたしのために人々があなたがたをののしり、
迫害し、
ありもしないことで悪口を浴びせるとき、
あなたがたは幸いです。
喜びなさい。
喜びおどりなさい。
天ではあなたがたの報いは大きいから。
あなたがたより前にいた預言者たちを、
人々はそのように迫害したのです。
マタイ 5:10〜12
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