2018年5月23日水曜日

ライフデザイン:フランスの少子化対策


日本の
少子化を考える
参考に!


著者(高橋順子さん)は
東京の出版社に勤務後
フランス・パリ郊外で二児を育てる。
その経験から
この本を書きました。






フランスの「合計特殊出生率」
(一人の女性が15歳から49歳までに産む子どもの数の平均)
は1990年代初期から上昇している




日本より「合計特殊出生率」が低い国々



内容
この本から感銘を受けた3点をご紹介します


1− 男性を二週間で父親にする
〜父親の育児参加は当たり前
〜女性は9ヶ月の妊娠期間を通して母になっていきますが、
男性は出産と同時に突然父親になるわけです。
〜働く男性には、出産後の3日間は出産有給休暇があり、
その3日間が最初の「お父さんトレーニング」になっています。
〜続けての11日間は「子どもの受け入れ及び父親休暇」があります
〜合計14日間は、別名「赤ちゃんと知りあう期間」といわれています
〜この制度は労働法と社会保険法で定められており
雇用主は拒むことはできません(2002年1月から)
〜このような父親産休2週間の給与は
3日間は雇用主が、11日間は国がまかないます。






2−ベビーシッターの進化形 「母親アシスタント」
〜ヨーロッパ(特に上流階級)では、中世から乳母や子守がいました
〜戦後の1945年に
乳母の監督機関を兼務した「母子保護センター」が誕生し
乳母から子守へと呼称が変わります
〜1970年代、女性の社会進出が本格化すると
子守の存在がクローズアップされるようになりました
〜子守の認可制度が始まり、呼称は「母親アシスタント」になりました
〜社会保障制度の枠組みに組み込まれ、公式な職業になりました
〜2013年の母親アシスタントの認可取得者は45万人です
〜今後は、質を高めるために国家資格にとの流れがあります






3−三歳からは全員、学校に行く
〜満3歳を迎える子ども(オムツが取れていることが条件)は、
一斉に「保育学校」に行きます
(その前に保育園に行く子は16%)
〜義務教育ではないが、国が5歳までの3年間の教育費を支払います
〜教材や文房具も無償で支給されます
〜入学率はほぼ100% (待機児童は0)
〜授業は、週24時間。始業は8:30~16時頃まで 
月・火・木・金は週日。水は半日授業です
〜授業には様々な工夫と先生の努力があります







〜しかし・・・子どもは辛いよ!でしょうね (私の意見)
しかし

教師によれば、保育学校は「生徒になることを学ぶところ」
と言います。
保育学校の第1の使命は
①通学の意欲抱かせること
②自我を確立するために学校に行きたい!と思わせること
③他者とともに生きることを学ぶ場
(国家教育省の「保育学校のプログラム紹介より)


なるほど

学習プログラムだけでなく
教室も各学年で工夫があるようですね。
そして・・・
思ったより子どもたちを楽しませるところのようです。





興味ある方はお読みください。

出版社:新潮新書
本体740円
http://www.shinchosha.co.jp/book/610689/




父たちよ。
あなたがたも、子どもをおこらせてはいけません。
かえって、
主(神さま)の教育と訓戒によって育てなさい。
エペソ書 6:4








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