2021年6月6日日曜日

  ライフデザイン:三位一体の神


アルブレヒト・デューラー「聖三位一体の礼拝」
(ランダウワー祭壇画)
1417年 ウィーン美術史美術館所蔵


 キリスト教を理解するうえで
難しい事柄の一つは
「三位一体」の神
でしょう。


「三位一体(さんみいったい)」英語では「Trinity

はキリスト教の概念で

「父・子・聖霊」

God the Father, the Son, and the Holy Ghost ( Holy Spirit )

を表します。



左側は1210年頃に描かれた図式を抽出したもの

右側は20世紀末のプロテスタントの書籍に使われた図






「父」

父なる神


天地万物を創造し、統治しておられる神


はじめに神が天と地を創造された。 

創世記1:1





「イエス・キリスト」

 子なる神


救い主イエスキリストは神の子であり、それが受肉して人となった

真の神であり真の人です


 見よ、天から声があり、こう告げた。

「これはわたし(父なる神)の愛する子。わたしはこれを喜ぶ。」

マタイの福音書3:17 


わたし(イエスキリスト)と父とは一つです。

《ヨハネの福音書10:30





「聖霊」

イエスが召天した後に地上に来られた神


聖霊は愛によって人々を造り

そして幸せへと招いていく役割があるとされる


ですから、神の右に上げられたイエスが

約束された聖霊を御父から受けて

今あなたがたが目にし、耳にしている聖霊を注いでくださったのです。

《使徒の働き2:33



聖霊降臨





「三位一体」 

のことばの意味は・・・

一つの物体が三つの様相を持つことです。

例えば・・・

*「水 (H2O)は 環境によって 個体(氷)・気体(蒸気)・液体(水)

があります。

*「光」は 波と粒子という二つの性質をもっています







三位一体の神

にはそれぞれの役割があります



天地万物の創造

子なるイエス・キリストを地上に送り出すこと


地上で人々と同じように生活したが 決して罪を犯すことはなかった
奇跡や福音のことばによって 自分が神の子であることを人々に証明し
人々が悔い改めて神を信じるように説いた
十字架の死をもって人類の罪を贖った(罪の償いをした)
死後3日後によみがえり 40日間人々の前に現れ
神の子であることを証したのち天に戻った
その際 再び世を裁くために戻ること(再臨)を表明した

イエスの召天後に地上に遣わされた
キリスト信仰を持った人々の心に宿る
人々を守り幸いをもたらし 生きることの知恵や助けを与える




  天:聖霊                天:聖霊  天:
                                              子(十字架)  地:聖霊
                 キリストが再びこの世に戻ってくる(再臨)





「三位一体」
ということばは 
キリスト教関係以外でも 用いられます。

渾然一体

食材すべてが渾然一体となってうま味が作られる」
「さまざまな音が渾然一体となった様子はカオスのようだった」

一心同体

「永年連れ添った一心同体の夫婦」「チーム一心同体となって戦う」


その他

「産学官一体開発」

「三位一体改革」

「政官民三位一体」

「三位一体の構造改革」

など・・・







「三位一体」は、
カトリック教会聖公会プロテスタント正教会東方諸教会においては
キリスト教における中心的な教えの1つであり、

ニカイア・コンスタンティノポリス信条の一つである。
東方諸教会(非カルケドン派)も三位一体論においては

他派と異なるところはないとされる
他方、
キリスト教系の新宗教である

ユニテリアンエホバの証人モルモン教統一協会

正式名称:世界平和統一家庭連合)クリスチャン・サイエンスイエス之御霊教会

キリストの幕屋

等の諸教派は三位一体を否定する
《TRANS.Bizより転載









御霊の結ぶ実は 愛、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。

《ガラテヤ書5章22節










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