2017年7月22日土曜日

ライフデザイン:日野原重明さん逝く

85歳の日野原さん

日野原重明さんが7月18日に天に召されました。


「シニアは75歳から。74歳まではジュニアです!」
日野原氏がライフワークとしていた「新老人の会」で、
よくそう言ったそうです。
正に!
日野原氏は超高齢化社会の先頭を走るアイコンでした。

偉大な理想を掲げ、
無類の実践家でもあった日野原氏は、
105年の人生を最後まで全力で駆け抜けました。
スケジュール帳は、
常に3年先まで講演の予定で埋まっていたといいます。





85歳の時にこのように語っていました。

私は45年前から小学校で話をする機会が多くなりました。
子どもたちに
「君たち、いのちをもっているだろう?いのちはどこにあるの?・」
と聞くと、胸のあたりを指すんですね。
それで私は「これは心臓でね、モーターなんだよ。
いのちを支えるためには必要だけど、
ここにいのちがあるわけじゃない。
じゃあ、
いのちそのものはどこにあると思う?」
と聞くんです。

 いのちは目に見えないものです。
私は言いました。
「いのちとは君が持っていて、君が使うことのできる時間のことだよ。
君たちはその時間をどう使っているの? 
何時間寝て、何時間遊んでるの?」
 いろいろな答えを聞きながら、
「君がしたいようにできるもの、それが君が持っているいのちだよ」
と話すと、みんな、ふっとわかったような表情を見せるんです。
「じゃあ、君ら
しくいのちを使うとはどういうことなんだろう?」と言うとね、
10歳の子どもは、
日ごろ自分のためだけに時間を使っていたことを反省して、
「何かしなくちゃならないな」と感じ始めます。
子どもの感性はすごいです。


お目に掛かったことはありませんが、
牧師の家庭に生まれ、
キリスト信者だった彼の生涯は
献身の人生そのものだったと思います。
そこを私は学びたいと思います。
ご冥福を祈ります。




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