2011年6月29日水曜日

  ライフ デザイン:リタイアの生き方(2)



 リタイア後に得られる恵みは、「自由」です。
かつては「人生50年」と言われていました。
ところが、今や日本人の平均寿命は男女総合83歳で世界一(WHO統計2011)になり、長寿は私たちの人生を大きく変えました。

 1947(昭和22)の調査によれば、男性の平均寿命が50歳、女性は54歳。
2011(平成23)の男性の平均寿命は80歳、女性は86歳。
人生後半の自由時間は、男性が約60年前は05年間なのに対し、現在は60歳で退職した後20年間。
女性は、約60年前は4人の子どもを18歳まで育てて49歳から54歳で亡くなるまでの5年間。
現在は、子ども2人を18歳まで育てた48歳から86歳で亡くなるまで38年間。このような多くの自由時間をどのように過ごすか、男性女性共に人生後半のたいへん重要な課題です。

 「さあ、自由だ!」そう思ってリタイア生活をスタートするのですが、多くの方が突然思わぬ落とし穴にはまるのです。それは夫婦の問題です。今更と言わないで、あなたの配偶者の良いところを10あげて下さい。婚約時代には言えても、今はどうでしょうか?


夫のリタイア後に、妻がうつ(夫在宅ストレス症候群)になるケースが多いといわれます。夫の「俺はよく働き家族を養ってきた。これからは自由に生きるぞ」という言葉に、妻たちは強い憤りを感じると言います。妻はこれまで家事を取り仕切り、夫や子どもを支えて家族に貢献してきたのです。その夫という異物が、突然毎日家にいる。ほとんどの妻はストレスを感じるのです。では、どのような対策があるでしょうか。

 クリスチャン男性は、大丈夫とは思いますが?
夫は、まず謙遜になって妻と家事を分担し相手を労る。
そして、男性が苦手な妻の話を良く聞くことと、自分の感情を素直に表現することを学ぶことです。
妻は、男性がやる気をなくす命令調の指示言葉をやめて、「〜してほしい」と言った表現で夫を動かす術が望まれます。

 リタイア生活は「友共(トモトモ)人生」です。
互いを良きパートナーとして、楽しく与生(神さまから与えられた生)を 歩んで行きましょう。
私たちは、朝夫婦で散歩。朝食準備は私の役割。その後、共に聖書を読み祈りの時間を持ち、昼と夜の食事は妻が作りますが片付けは私。
各々の自立と適度な協力を楽しんでいます。

 あなたがたも、おのおの自分の妻を自分と同様に愛しなさい。
妻もまた自分の夫を敬いなさい。 新約聖書 エペソ書 5:33



*本文は 現在クリスチャン新聞に連載中の記事を転載しています。

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