2011年1月31日月曜日

ライフ デザイン:コミュニケーションがなぜ困難に?

イエスは、夕食の席から立ち上がり、上着を脱ぎ、手ぬぐいを取って腰に巻き、それから水をたらいに入れ、
弟子たちの足を洗い、腰に巻いた手ぬぐいで、ふき始められた。
・・・このように、主であり先生であるわたしが、あなたがたの足を洗ったのですから、
あなたがたもまた、互いに足を洗い合うべきです。   
 新約聖書 ヨハネの福音書 13章:4~14節 
(イラスト:by Mille A. Vallotton)

結婚前は、そして結婚直後も良く話し合っていた夫婦が、長年生活するうちにコミュニケーションが次第に困難になるのは、どうしてでしょうか?その結果、お互いの違いばかりが気になるようになり、不和の原因になるのです。
結婚してからというもの妻は家事や子育てで忙しく、夫は仕事に精力を集中してきたため、ふたりだけの時間を充分取ってこなかったことに原因があるのです。

その証拠に、長年の結婚生活の後に退職を迎えた夫婦は、再びふたりになって(実は、はじめて朝から晩まで一緒にいることになって)、思わぬ困難に出くわします

私の場合、大学教員時代は、幸いなことに夫婦で機会あるごとに時間を共有しました。それでも退職後、私は妻を充分理解できていないことを知りましたし、自分の頑固さを謙遜に変えることはたいへんでした。
今4年経って、少し良くなってきたように思いますが・・・
そこで、夫婦のコミュニケーションの困難はどこからくるのか、考えてみましょう。
そして、夫婦のギャップを解消しましょう!
過去に学んだ優れた書籍を参考に、私の体験も加えています。どうぞ、読んで下さい。
「やじろべい」は、錘が離れていればいるほど、大きく揺れる. しかし安定している.
夫婦関係も違いが大きいほど、問題は起こりやすいが、かえって安定したおもしろさを生む.
一方、支点がしっかりしていることは必要.

1−関心事の違いからくる夫婦のギャップ
結婚前の男性は、結婚することが優先的な関心事だったので、結婚後は本来の関心「仕事」に熱中しだします。妻の関心は「家庭」のことであり、夫の関心事と異なります。
妻の「何時に帰ってくるの?・・・」「今日の仕事はどうだった・・・」等々の質問に夫は答えなければなりません。これを面倒がってはいけないのです。
妻の関心事を知って、喜んでコミュニケーションしましょう。

あなたがたは、それぞれ自分の妻を、自分自身のように愛しなさい。妻もまた、自分の夫を敬いなさい。   新約聖書 エペソ書 5:33  

2−優先させるものの違いからくる夫婦のギャップ
妻の関心事は、家事や子どもの事でしょう。夫は、将来に備えて貯金を考えマイホームの事を計画しているかも知れません。彼の場合は長期的な考えが優先されます。妻は、どちらかというと短期的のようです。夫は大雑把で、妻は細部にこだわるかもしれません。
ともあれ、互いの考えを、楽しく話し合えたら最高ですね。どちらかに任せるのか、両者の調和点を見つけるのか、結果に正解はないのです。

あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、みなに仕える者になりなさい。 マタイの福音書 20:26

3−気質の違いからくる夫婦のギャップ
体験的に言えば、ほとんどの夫婦は互いの気質が違います。それは幸いな事なのでしょうか、それとも問題の原因でしょうか。
ある夫婦は、どちらかが外向的で他方は内向的、どちらかがおしゃべりで、他方は無口。せっかちとのんびりの違い、さっぱりとねっちり、きれい好きと無頓着、私のような優柔不断ときっぱりとした性格、等々いろいろな気質から来る違いがあります。
違いがあることは、何かと困難の原因になるのが普通の考え方です。また危機をもたらしやすいと思いがちです。ところが思いの外、良い夫婦は気質の違いが大きいように思います。ふたりの気質が大きく違うからこそ、コミュニケーションを良くして、人生の幅を広げているのではないでしょうか?1+1は2でなくて、3となるように協力し合うこと。パートナーシップ!これができれば最高ですね。

夫は、女が自分よりも弱い者であることをよく知って、妻と共に生活し、命の恵みを共に受け継ぐ者として尊敬しなさい。 ペテロ第1の手紙 3:7

4−育ち環境の違いからくる夫婦のギャップ
気質の相違や個人的な興味の違いや育ち環境の違いなどから結婚後に問題を感じ、それを引きずっていることは不幸です。
問題を出し合い、話し合って互いを理解しようとしないと、悲惨な結果になります。恐れずにコミュニケーションする努力が必要な所以です。
特に、育ち環境の違いは、大きいというのが私の実感です。
それがはっきり出てくるのが、子どもを育てはじめてからです。自分が育った過去の環境の影響があり、夫婦の子育ての随所でぶつかるようになります。ですから、子育てのはじまる前から、ふたりでどのように育てるか、話し合って方針を決めておくことが大切です。
私たちの場合は 
1)神さまや芸術など 見えない価値を分かるように 
2)国際性を育てるために英語教育を(遊びとして)早く取り入れる 
3)創造性を育てる教育(創造性を育てるおもちゃや絵本を与える) 
二人目も男の子だったので 4)兄弟仲良く(聖書で最初の殺人は兄弟げんか)

最後に結論
互いに仕え合う精神で、謙遜をもって接すること。両者のギャップを喜び、よく話し合って感謝に変えること。そして何よりも、価値観を一致させること。(言うが易ですが、努力すれば宝を得ます)

・参考図書:結婚生活の諸問題、御霊に満たされた家庭生活(両書とも著者ティム・ラヘイ夫妻)


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