昔より今の方が、「ある程度歳を取ってから結婚したい人が増えている」「若いうちはひとりで自由を楽しみたい」「他にお金・時間を使いたい」「結婚生活に向けてのお金が準備できない」という若年層の願望の裏返しにあるものと思われる。つまり「27歳まではフリーな生活を楽しみ(あるいは準備を整え)、結婚はその後」という考え方。
現代結婚事情は、実は伝統的に変わらないらしい。「いづれ結婚するつもりはあるか?」との質問に、90%の若者が「はい」と答えると言いますから、日本は先進国の中で最も結婚願望の強い国なのですね。 それが遅れたり、非婚になる一番の理由は、男女とも「適当な相手にめぐり会わない」という答え。結婚はしたい、しかし「適当な」相手がいない。そう多くの若者が感じているがために、日本の晩婚化そして少子化はじわじわと進行していくのです。 大学教授で心理学者の小倉千加子氏は、大学生を長年調査して若者の結婚観をこう表現します。 男女ともこの「適当な相手」がくせ者だ。彼らは「私にはたいした結婚の条件はありません。」というのだが、その条件が実はハイレベルなのだ(本人だけが気付いていない)。女子学生の条件は、家事や子育てを手伝い、現在の生活レベルを保証してくれる男性を、男子学生の条件は、可愛くて賢くて家庭的な妻を望む。これでは、結婚は無理でしょう・・・と お互い自分を知って、相手のために生きようとするくらいの「心意気」が、必要なのではないでしょうか?
結論 それでは、私なりの結婚観をご披露したいと思います。
・結婚は、すばらしい神さまの祝福です。人類のはじめから神 (天地宇宙の創造主)によって定められた制度です。従って、神聖なものであり、幸せな人生を歩む秘訣です。
そういうわけで、人はその父母を離れ、妻と結ばれ、二人は一体となるのである。 旧約聖書 (結婚によって両親から精神的にも経済的にも自立しふたりで新しい巣をつくっていくこと)
・結婚前に、まず人格的に自立することが大切。
・結婚した相手とで一人前と心得る。ふたりで3人前4人前の人生をめざそう。
・結婚するには、まず「結婚するぞ!」と覚悟を決めること。これなくして結婚はできない。「結婚したい」程度では、結婚できません。そして「無」条件であること。(2月27日訂正:条件は無ではなく、ひとつ。神さまも「エデンの園」で、ひとつだけ条件をつけられたので・・・つまり、園の中央にある木の実は食べてはいけない!と言われたこと)
・自己中心な考えや生き方は、幸せをもたらしません。相手を思いやるこころが求められます。
・情熱をもって相手を探し求めること。あなたが将来結婚するとすれば、その相手はすでにこの世界に生きているのですから。
・結婚は、新しい真っ白いキャンバスに2人で絵を描くつもりでスタートさせること。どんな家庭生活を望むのか、描く前にふたりで構想を練ることは楽しい。
・結婚前に、結婚で成功している人やその家庭を知ることは、将来のイメージを描く良い助けになる。
・親や育ち環境に支配されないこと。あなたはあなたの人生を歩むこと。
・あなたが親であるなら、良い夫婦であろうと努力することは、子供たちが結婚を夢みる良い助けになるでしょう。 ・自分を知ること。自分を大切にできること。セルフイメージを高めること。 ・セルフイメージが高いというのは、言いかえると「自分がとてもに好きだ」ということです。そのような人は、自分自身を受け容れているので、他人も受け容れられるのです。
あるがままの自分を受け容れてくれる人は、実は誰もいません。聖書によれば、イエスキリストこそが、私たちを完全にそのまま受け容れてくれる方であることが分かります。
結婚の条件。それは「愛」です。
それは、そのまま相手を受け容れるということではないか、と田中信夫牧師は言っています。聖書にはそう書いてあるからです。
参考資料:結婚の条件(小倉千加子著/朝日文庫)、実りある結婚の条件(田中信夫著/一粒社)他
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