2011年12月15日木曜日

ライフデザイン:リタイアの生き方(8)

伊豆に移住・島根に帰郷

 「エデン人の会をしています」と、移住生活の体験談をお聞きしているときに、Yさんご夫妻が突然思いついたように語りはじめました。伊豆に移住して最初に取り組んだことが、畠をつくることでした。
   
   そこは、礼拝の場所になり交流の場となってオーガニック野菜外交がはじまりました。新鮮な野菜をご近所に配るうち、親しい関係ができました。そして多くの方々が、ご自分で野菜作りをはじめました。そう言えば・・・聖書に出てくる「エデンの園」ではアダムとエバが、野菜や果物を食べて平和な暮らしをしていたではないか、と気づかされ、この名が浮かんだと言うわけです。

 野菜を通してできた親しい仲間が、自宅での「オープンハウス」と名付けた集会に集っています。手作り絵本や物語りの読み聞かせ会やボランティア活動をするうちに、今は自治会会長を引き受けることになりました。そして、多くの方々が自然に教会の集会に参加するようになりました。


 これほどのはっきりとした人生の切り替えは、簡単にできるものではありません。その疑問にYさんご夫妻は「サラリーマン生活はやれるだけやったから」と明快です。神様がそのように導いてくださったとも言われます。準備は55歳の時から、移住は62歳の時。Yさんは最後に「移住生活は、年金で充分やっていけますよ」と語りました。


Yさんの家から伊豆初島を望む

 「都会から帰ってくれてとてもうれしい」と、ご両親特に父親がとても喜んでいることを、島根に戻ったEさんは最初に報告してくれました。父親は、「おまえたちの住みやすい環境にしてやらなくては」とも言われています。


 Eさんがまず心がけたことは、奥さんがおいしい食事をつくること、家族で旅行や温泉など生活を楽しむこと。長らく農業を真面目一徹で続けて来られたご両親は、楽しむ余裕のない人生を送ってきました。ですから、戸惑いながらも「毎日が楽しい」と、喜びを隠しきれない様子です。

 Eさんが、ご両親や近隣の方々に対して心がけたことは、第1に認めること、第2に受け容れること、第3に仕えることでした。先輩にアドバイスされたことを、Eさんは日々実践しています。キリスト信仰をもつEさんご夫妻は、10年前に親元に帰ることを決意し、使命をもって帰郷する。その覚悟に、私は深い感銘を覚えました。




「花は地に咲きいで 小鳥の歌うときが来た。この里にも山鳩の声が聞こえる。」(雅歌 2:12 )

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